去年、PS4のグランツーリスモSPORTをDL版セールのときに買ってちまちま遊んでいたのでハンドルコントローラーはずっと気になっていた。
一番安いのなら1万円くらいで買えるんだけど、調べてみるとフォースフィードバック(以下FFB)は絶対あったほうが良いという意見が圧倒的多数。FFBはもうずいぶん前のPS2時代に友達が対応のハンコン持ってて、遊んだときに感動したのを覚えてる。そりゃ、あったほうがいいに決まってる。
でもFFB対応のハンコンとなると一気に値段が跳ね上がって安いのでも40,000円近くする。コントローラーにPS4本体以上の金額払うのもなんだかなーと思いながら、欲しい→我慢を何度か繰り返してたけど、この前AmazonのプライムセールでG29を見かけてかなり安くなってたのです。
別売りのシフター付けても35,000円切るくらい。しかもその時は結構ポイントも溜まっててポイントも使えば30,000円くらいで買えるやん的な状況。
今はもうG29の後継機も出て型落ち的な感じにもなってるから安くなってるんかなーとも思いつつ、新型のG923の方も軽く調べてみるとお値段は5万円超えてくる感じ。車好きではあるけどゲームのコントローラーに5万は出せん。でも3万なら・・・・
「いや、それでも3万やぞ」という理性と、「今ならかなりお得やん!後で後悔するかもよ?」という欲望がバトルしてたけど15分くらいで欲望が勝利した。
開封&外観チェック
めちゃくちゃ大きい箱で届いたので「なんじゃこりゃー」ってなったけど、実態の中身の箱は想定通りの大きさでした。それでも結構かさ張るけどね。ブラックとブルーのコントラストがかっこいいです。
ハンドルセットの中身。余計なものは全く入ってなくて「ハンドル」「フットペダル」「電源」「説明書」のみ。配線もシンプルそう。もっとケーブルがごちゃごちゃしてるのかと思ってた。これなら遊ぶ度の設置と片付けもなんとかなりそう。
革張りでまぁまぁ高級感がある。昔、インテグラタイプR(DC2)に乗ってた頃に付けてたハンドルによく似てるから懐かしい感触。ハンドル裏のパドルシフトは金属板のままだけど感触は悪くないしこんなものなんかね。各ボタン類も割と機能的に配置されてる感じ。
ハンコンの底部分には各周辺機器と電源を差し込むコネクタが配置されてた。ハンコンから直接伸びてるケーブルはゲーム機本体に挿すためのUSBケーブル。ちゃんとすべての配線を外に逃がすための動線穴も準備されてますな。
ペダル部分はアルミ製で実車みたい。これもインテグラ乗ってたときのやつに似てるなー。踏み込んだ感じはブレーキの奥側がちょっと硬すぎる感じはするけれど、程よく重さがあって本物みたい。土台はずっしりしてて総面積も結構な大きさがある。一番酷使されるし力がかかるのはこの部分だろうから耐久性とか安定性を考えるとむしろこのくらいのほうが安心感はあるね。でも何気に置き場所に一番困るのはこれのような気がする。自分の場合は机の下に置きっぱなしにすることにした。
こちらはハンコンとは別売りのシフター。5,000円くらいするのだけれど、せっかくならということで一緒に購入。軽く動かしてみると「スコッ」っと入る感じで気持ち良い。質感は割としっかりしてる感じ。もっと安っぽいのを想像してたけど5,000円でこれなら妥当なところかな。
ただシフト上部のシルバーの丸いやつがすぐ外れるんですけど仕様?
しっかりはめようとしてもツメ部分がうまく引っかかってくれない感じ。これは両面テープかまして解決した。
設置&設定
それでは実際に机の方に設置していきます。
まずはペダル/シフター/電源コードをハンコン側につないで、ハンコン後方部へ配線を逃がすための溝に沿って配線を這わせます。
ハンコン底部分のクランプを机に引っ掛ける感じで乗せて、上部のノブをクルクル回して締め上げていきます。遊んでる時は思わず熱くなって結構な力が入ることも予想されるので左右共しっかり締め込みましょう。シフターの方も同じような構造なので同様に取り付けます。
設置する机は適度な厚みとクランプを引っ掛けるための奥行きが必要になるので注意。
うちの場合は予め下調べしておいたので問題なく設置できた。
ペダル部分の裏側には格納できる滑り止め用のトゲトゲみたいなのがある。フローリングにそのまま置くのならあまり意味はなさそうだけど、カーペットの上なんかに置くのならこちらを開放すれば、かなり滑り止め効果アップが期待できそう。うちの場合はヨガマットの上に置くので開放して使うことにする。
設置完了。いい感じ。設置は慣れれば30秒もかからないと思う。
ハンコン置く→シフター置く→クルクル4回(クランプ締め上げ)、これで完了。
ハンドル中央の上部分にPS3/PS4の切り替えスイッチがこっそり配置されてるので忘れずにPS4側へ設定しとく。
あとはUSBケーブルをPS4につないで、ハンコン側のコンセントもつなげば準備OK!PS4を起動します。
ここで注意しておきたいのが起動方法。
普段はPS4のコントローラーの「PSボタン」を押せば、ピッと音が鳴ってPS4が起動するんだけど、いつものこの方法で起動するならまずは普段のコントローラーでログインまでしてから再度ハンコン側の「PSボタン」を押してコントローラーを認識させる必要がある。
普段はコントローラー1個しか使ってないから最初はハンコンのボタンが全然効かなくて不良品かと焦った。手順が漏れてるだけだった。
本体の電源ボタンで起動すれば最初に「使うコントローラーのPSボタン押して」って出てくるからハンコンのPSボタンを押すだけでOKなんだけどね。
3週間程度使ってみた感想
結論から言うと買ってよかった。よかったすぎる。普通のコントローラーでやるのとは没入感の次元がまるで違う。
モニターはアーム使ってるおかげで位置替えの自由度が高いので、遊ぶ時はハンコンのちょい後ろくらいに配置。これで臨場感が更にUP。
しばらく遊んでるうちに本当に運転してるかのような錯覚すら起こる。もともとモータスポーツが好きで、実際にライセンスまで取ってジムカーナとかもやってたから楽しくて仕方がない。コントローラー時代は気晴らしにちょっと遊ぶくらいのグランツーリスモが時間忘れるくらい没頭してしまった。
でも、遊んでて気になる点はいくつかあった。
まずはFFBにムラ?があること。縁石乗り上げとか同じようなシチュエーションでもガンガン伝わってくるときもあれば、ほとんど何も伝わってこないようなときもある。コントローラーというよりはソフト側の問題なのかな?よくわからん。FFBのトルク設定とかも弄りながら試してみたけどムラがあることには変わりはなかった。別のゲームで遊んでみるとまた違った世界が見えるのかも。
次に気になった点はクラッチ&シフターを使うときにギア抜けをよく起こす。これもグランツーリスモの仕様なのかな。しばらく遊ぶとコツが解ってくるんだけど、しっかりクラッチを踏んでしっかりギアを変える意識を持つとだいぶマシになった。GTマシンとかを使う時はハンドルに付いてるパドルシフトの方を使うので関係ないんだけど、市販車を使う時はやっぱりシフター使いたいもんなー。これはもうこんなもんだと諦めた。まだグランツーリスモSPORTしか遊んでないけれど、今のところシフターはあくまで雰囲気味わいたい用アイテムかな。
現時点ではそのくらいかなー。突き詰めていくと不満点とか出てくるんだろうけど今のところは概ね大満足。この臨場感は替えがたいものがある。
おわりに
高い買い物だし、用途がかなり限定されてるので買うまでにはなかなかの葛藤があったけど結果オーライだった。没頭しすぎて時間泥棒なのをどう上手く制御するかが課題になるくらい個人的にはハマった。欲を言えばペダル側にもFFBがあればもっと凄いんだけどなーとか思いつつ、未来の技術に期待や妄想するのもまた一興。
秋ころに出る予定のWRCのやつも気になってるので、それまでにグランツーリスモを遊び倒しとかないと。
ある意味、子供の頃の夢が具現化したクオリティのゲームソフトと周辺機器。現時点でこれなのだから、50年後とかどうなってるんだろうか。
そして専用アイテムってやっぱり良いもんだなーと再認識させられたのでした。