欲しい→我慢→欲しい→我慢を繰り返すこと数年。とうとう買ってしまったジャパンカップジュニアサーキット。オーバルホームサーキットをもう一個買い足して拡張することも考えたけど、やっぱ一度はJCJCでしょということで。
今回はせっかくオーバルホームサーキットも所有してることだし、実物で比較していこうかなと。以前、JCJCとオーバルホームどっち買うか迷ってたときにネットで検索しても実物で比較してるような記事とかYou Tube動画があまりなくて、ひたすらネットをを徘徊しまくった過去もあるので、同じように迷ってる人の参考に少しでもなれればいいかなと思う。
収納を考えると箱のサイズも重要ポイント
我が家の場合、コース出しっぱなしにしておけるような広い家に済んでるわけでもないので、遊ぶ都度にコースを出し入れする必要がある。なので購入するにあたって箱の大きさは外せないチェックポイントになる。
箱のサイズは
オーバルホームサーキットが縦52cm/横63cm/奥27cm
JCJCが縦65cm/横91cm/奥31cm
縦幅10cm・横幅30cm近くの差があるのだけれど、奥行きに関しては意外とそんなに変わらない。
自分の場合、JCJCはクローゼットの空きスペースに置くんだけれども、この奥行きが意外と浅いということでだいぶ助かった。JCJCをぶっ込んでもまだ他のものを入れる余裕が残ったのでよかった。
箱への収納方法にも差がある
箱の大きさもだいぶ違うけど、箱への収納方法も違ってて、JCJCのほうが保管するのにもちゃんとしてるというか安心感がある。
というのは、オーバルホームはバラしたコースを箱の中へ放り込むだけなのに対して、JCJCはセクションパーツごとに別途ダンボールの包箱のようなもので保護してからの収納となる。
JCJCのほうが出し入れするのにはちょっと手間だけど、保管という意味では個別梱包が結構重要なことだったりもする。オーバルホームは箱に入れる際にそれぞれパーツへ負荷がかからないように配慮して入れておかないと、保管してるうちに重さでコースの壁とかが曲がってきちゃうんよね。自分の場合は箱を縦にしてしばらく保管してたら他のパーツの下敷き状態になってたレーンチェンジの部分が曲がってきてて戻すのにちょっと苦労した経験あり。
材質とか質感とかの違いについて
公式の謳い文句から引用するとJCJCは「丈夫なABS樹脂製」
対してオーバルホームは「走行音が静かな軟質プラスチック製 」
両者を手にとってグニグニしてみると確かにJCJCのほうが気持ち硬いかな?という程度。思ってたより差はないし、JCJCに関しては購入前にイメージしてたようなガチガチの硬さ感もない。でも硬さ云々よりもオーバルホームはコース下の穴が曲者なのよね。マシンをイジりだすと邪魔になってくる上に穴が開いてる分だけコースの強度にも関係してくるだろうしで穴が気になってしょうがないことになってた。この穴もJCJCのほうが欲しくなってきた理由のひとつ。
材質の違いに伴って気になるのは走行音の差についてなんだけど、それは実際に両方のコースを走らせてみて後ほど検証します。
走行レーンの幅や高さは同じ規格で統一されてる
どちらもタミヤ公式コースということで、レーンの幅・高さ・カーブのRなんかも共通の仕様になってる。なのでJCJCとオーバルホームのセクションを無理やり繋げることも不可能ではない。まぁ、レーン数に差があるので使い方は難しいだろうけど、アイディア次第では面白いコースも作れるかも!?
サイズの規格は共通でもJCJCとオーバルホームではセクションの接続方式がだいぶ異なっていて、オーバルホームコースはクリップでコース側面をカッチリ固定する感じになる。
このような感じでクリップで固定されているので、ガッチリコースはつながってくれる。ガンガン走らせてもコースが分解するようなこともまずない。
対してJCJCの方はというと、オーバルホームのようなクリップは存在せず、コース裏面の爪同士で引っ掛けて固定するような感じになる。
組み立ててみて思ったけど、オーバルホームに比べると固定強度がだいぶ貧弱で組み立ててる途中でもすぐ外れちゃう。なにかコツがあるんかな?でもちゃんとハマってるしな。ハマってもちょっとしたことで外れる。これだと改造したマシンでガンガン走らせてるうちに自然とコースが分解しそう。改造マシン走らせるのなら継ぎ目にテープでの養生は必須かもしれん。オーバルホームみたいにクリップ固定でいいのにって思っちゃう。
全体サイズ比較
それでは両方のコースを組み立てながらサイズ感を比較していきます。
カーブセクションに関しては先程も述べたようにRも同じ仕様になってて、JCJCの内側2レーンとオーバルホームが同様のサイズとなってた。
ストレートセクションはJCJCには単発ながらもウェーブセクションも組み込まれてるのでだいぶ長い。
コースを重ねて比較するにあたってオーバルホームのレーンチェンジが邪魔だったので外してるけどサイズ感の違いはわかるかと思います。重ねてみるとオーバルホームのこじんまりさが際立つね。実際の寸法としてはオーバルホームが216cm×120cm、JCJCが306cm×144cm。
コースの全長としてはオーバルホームが2周で約10mなのに対して、JCJCは3周で約20mとなってます。
走行音検証
2つのコースを部屋に並べたところで、同じマシンをそれぞれ走らせてどのくらい走行音の大きさに違いがあるのかを比べてみた。
使用するマシンは以前のオーバルホームタイムアタックの記事で使用したスーパーエンペラーの装備でモーターのみノーマルに戻した状態で走行。ローラー等はしっかり装備されてる状態です。
アイフォンのアプリで音の大きさを測ってみます。数値はあくまで参考程度に。
まずは何もしてない部屋の状態。
MAXで22.8dB。まぁ結構静かなもんです。
では、オーバルホームでの走行音を測ってみます。
MAXで68.5dB。結構うるさい。
(何もしてない状態からアプリ立ち上げたまま引き続き測ってたのでAVGが低すぎることになってるけど気にしないで)
走行音はちょっとこもったような感じの音で「ゴォォォォ、ガチャチャドン(レーンチェンジ)、ゴォォォォ・・・・」みたいな感じ。
フローリングの上に直接コース置いたから余計にうるさくなってる気もする。下にマットとか引くだけでも結構変わってくるのは経験済み。
最後にJCJCの音を測ります。
MAXで78.7dB。オーバルホームとは10dBの差だけど、体感でかなりうるさい。ノーマルモーターでこれなのか。。。
オーバルホームと比較すると音の質感もかなり違ってて、高めの音で「ジャャァァァァ、ジャジャー(レーンチェンジ)、ジャァァァァ・・・」みたいな感じで耳障りな音。
「80デシベルはどのくらい?」でググってみたら「鉄道の線路脇、飛行機の機内」って出てきた。たしかにそんな感じですわ。
これは想像の上を行くうるささだった。音対策をオーバルホームのときよりちゃんと考えないといけないかな。
JCJCの方はタダでさえうるさい音が走行レーン内で反響して増幅してるような音の出方をしてた気がする。そう考えるとオーバルホームのコース下の穴って意外と騒音対策には貢献してるのかもしれない。邪魔だけど。
比較結果としてはJCJCのほうが確かにうるさい。でもオーバルホームもちゃんとうるさい。JCJCが更にその上をいってるというだけ。
どちらのコースを購入するにせよ、騒音対策はちゃんと考えた上で導入することをオススメします。コース下に柔らかいものを敷くだけでもだいぶ違ってくるのでいろいろ試してみましょう。(フワフワのものを敷いたりするとオーバルホームの場合はコース下の穴からコンニチワして邪魔してくるんですけどね。)
おわりに
最後のまとめとして言いたいのは、JCJCを導入するには予算は当然としても、防音対策と収納スペース、そして何より覚悟が必要ということ。ミニ四駆をやってる人なら一度は購入を検討するであろう浪漫アイテムなんだけれども色んな意味でハードル高いです。JCJC購入したあとの感想としては満足感もあるが後悔も少しあって、やっぱりオーバルホームサーキットをもう一個買い足して拡張するのもありだったかなと思ったりして。3レーンになって全長は長くなったとはいえ、くるくる回るだけだしね。ウェーブセクションなんておまけ程度だし。それならJCJCの拡張コース導入すればいいってなるんだろうけど、マンション住まいにはコース広げるスペースも限界があるわけで、それもなかなかハードル高いっす(買っちゃいそうだけど)
まじで広い一軒家とかに住んでいてコース広げっぱなしで放置できる人が羨ましいよ。
何はともあれ、ミニ四駆のコースを購入する際は計画的に!!