iPadOSがマウスとトラックパッドに正式対応してから発表されたiPad Pro用のトラックパッド付きMagic Keyboardが脚光を浴びてますが、うちはAirなんでね。
iPadにマウス繋いで操作してみたら非常に良い感じなので、素直にトラックパッド付きのキーボードとか欲しいすぎるのですよ。
いいなーとか思いながらどんなものかApple公式サイト見てたらなんとAir用のトラックパッド付きキーボードも発売予定として一覧に追加されてるじゃないですか。
よく見るとアップル純正ではなくて「logicool(ロジクール)」というメーカーの製品だ。でもアップル公式で販売されているということはライセンス商品的なやつになるんだろう。それならばトラックパッドの操作感なんかは純正同様の感じが期待できるかもと妄想し出したらもう欲しくてたまらない。
でもこの時はまだポチれる状態ではなく一覧表示のみ。その状態から3週間くらい毎日チェックしてたらPro用のMagic Keyboardの販売開始と同じ日にポチれるようになったので速攻でポチった。
純正ではないとはいえ、お値段の方は税抜きで18,600円と安くはなかったけど、デザインも良かったし現状よりももっとPCっぽく使えるようになることに対する好奇心が圧勝だった。最近は全くお出かけもできない状態が続いてることもあってお金もそんなに使ってないしということで奮発した。
開封&外観チェック
なかなか重厚な箱に入ってきた。裏側には簡単にこの商品の特徴が説明されてる。
1. バックライト付きキーボード
2. トラックパッド
3. iOS(iPadOS)用のショートカットキー
4. スマートコネクタ接続なのでペアリングや充電不要
5. ディスプレイ角度は調節可能
はい、iPadをパソコンモドキへ昇華させる神アイテム来たよ。
じっくり中身を見ていきましょう。
本体側のケース、キーボード、取扱説明書のみのシンプル構成。充電の必要も無いからケーブル類も無し。
ポチったときは気付いてなかったけど、ファブリックというか布みたいな素材で覆われてるんだね。
とてもお洒落〜な感じなのは良いんだけど、テーブルとかに置いて使うものだから汚れとかちょっと気になるかも。飲み物とかかかっちゃうとサッと拭くだけでは無理そう。
スマートコネクタ部分はマグネット形式になってて、iPad側に近づけるとカチッとくっつく。なかなか磁力が強くてしっかりくっつく感じ。それでいて外すときは軽く引っ張るとサクッと取り外せるし、適当に近づけてもズレてくっつくこともなくドンピシャの場所にくっ付いてくれる。この使い心地は気持ちいいな。
トラックパッドはサイズ的な制限もあるしMacBookに比べればそりゃ小さいけど程よい大きさで、触り心地はしっとりマイルドな感じ(ツルツルとサラサラの中間くらい)。クリック感もしっかりしてるし、安っぽい印象は全くない。さすが値段が高いだけあるわね。今のところは概ね好印象。
iPad Airに装着してみる
ほんとにノートPCみたいになった。OSは違えどほぼsurfaceやん。
若干テンション上がるの巻。
本体側のケースが想像していたよりかなり分厚い。端子類までの深さが結構ある。穴の部分はそこそこの大きさが確保されているけど、イヤホンジャックやライトニング端子に挿すような周辺機器を使う場合は注意が必要かも。モノによっては入らなくなる気がする。そして見た目通り重さもなかなか。スタンド部分も兼ねてるので強度が必要だったんだろうけど、うーん。。。
続いてキー部分。USキーです。自分の場合は普段もUSキー使いなので全く問題ないし、むしろこれでOKなんだけどJISキーが良い人は要注意。キーの高さもそこそこ確保されてる。
MacBook Pro15インチモデルとキーの大きさを比較。フルサイズには若干届かない大きさではあるけれどなかなか頑張ってるんじゃないでしょうか。絶対的な面積の制約があるしこれは仕方がないところ。配置はMacBookのキーボードを踏襲しつつ、ひと回り小さくした感じになってる。
本体側ケースの側面にはペンシル用の差し込み口が付いてるんです。第一世代のペンシルは磁石でくっ付くなんて芸当はできないので。なので、普段はここにペンシル挿しっぱなしにしておけば持ち出す時にうっかり忘れちゃうなんてこともなくなるぜ!と思ってたんだけど、、、
ペンシルにカバー付けて使ってるんだけど、入らん!
ちょっと考えれば分かったんだろうけど、入れるその瞬間まで気づかなかった。無念である。
ちなみにペンシルのカバーを外せばこのようにちゃんと収納できます。当たり前だけど。
でもペンシルにはカバー無いと絶妙に持ちにくいし、すぐに転がるし、キャップは無くなりそうだしでデメリットの方が大きいのでここは個人的には諦める。
全装着状態での厚み比較。MacBook Proよりだいぶ分厚くなりました(笑)
もうiPad「Air」ではなくて「フルアーマー」って感じになった。
重量を測ってみる
フルアーマー化に伴い、相当重くなった気がするので重さも測ってみる。
まずはiPad Air本体のみ。裸の状態で保護フィルムのみ装着している状態。
490gですね。
そしてこれに本体側カバーのみを装着して測ってみます。
839g!!
70%近く重量アップだ。
さらにこいつにキーボードを付けた状態で測ってみると、、、
1155g!つまり1.15Kgということだ。うん、重いわー。重量もノートPC級になった。
引き算すればわかるけど、ついでに本体カバー&キーボードだけで測ってみる。
666g。本体かバーが349gでキーボードが317g。キーボードの方が軽いんかい。
重量は製品ページにも載ってるから重さは分かったつもりで買ったんだけど、実際手にするとなかなかどうしてかなりのインパクトである。
実際に使ってみて
キーボードの打鍵感の方については、やや薄さ感は否めないものの個人的にはMacBook Proさんのバタフライキーボードよりは概ね良いです。めっちゃ静かだし。ペチペチ音がしないのは心地いい。欲を言えばキーボード自体も少し傾斜を保てるような構造だと良かったかな。完全平面打ちは地味に疲れるしね。
iPadを立てかける角度については無段階で調整できる。ある程度で倒せる限界はあるけれど、これくらい傾きの範囲が広ければ使い勝手は割といい感じ。重い&厚いだけあってどの角度でもがっしり立ってくれるし安定性は抜群。
iPad専用に設計されているということで、パソコンでいうところのファンクションキー部分にはショートカットキーが配置されてる。これが地味に便利。
ショートカットキーは左側から
・ホームボタン
・画面の明るさDOWN
・画面の明るさUP
・ソフトウェアキーボード召喚
・Spotlight(スポットライト)検索機能
・キーボードバックライト明るさDOWN
・キーボードバックライト明るさUP
・音楽等で前の曲スキップ
・音楽等で再生&停止
・音楽等で次の曲スキップ
・音量ミュート
・音量DOWN
・音量UP
・画面スリープ&ロック
トラックパッドは一通りのジェスチャー操作も使えてほぼMacと同様の感触だし、画面スクロールもヌルヌル動かせるし、 iPadをパソコン的に使うなら現状では最高と言えるくらいの使い勝手になった。操作のためにいちいち画面に手を伸ばさなくていいんだ。素直に最高です。
が、1つだけ。
キーボードを使わない場合はマグネット式だしサッと取り外せるので本体カバーのみ装着した状態で使おうと思ってたんだけど、あまりにも重すぎる。もう片手じゃ持ち続けられない重さになってしまった。タブレット端末として使うには厚さと重さが限界超えてる。毎日鍛えていて腕力に自信のある人や武術の達人には大丈夫かもしれないけど。
ということで、パソコン的に使いたい場面のみ装着するようにして普段はこれまで通り裸で使う方向で落ち着いた。
おわりに
税込みで2万円くらいするので、コスパという観点で見ると正直良くない思う。
パソコン的な操作感という意味ではiPad史上最高の域まで到達してるけど、重さというデメリットがかなり大きいのも事実。突き詰めると軽量な外部キーボードと純正マウスの組み合わせがある意味最強かもしれない。
でも今回のフルアーマーiPadはロマンの塊である。しっかりと作り込まれてるし、所有欲を満たしてくれるというか不思議な満足感があるのもまた事実。万人にオススメできるものではないし値段も高いので、もし購入を検討しているなら本当に必要かを良く考えた上で一度現物を見るとかYouTube等の動画でしっかりチェックしてからの方がいいと思う。
何にせよ久しぶりにワクワクしたガジェットだった。