30年以上前に制作された劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」
定期的に金曜ロードショーでも繰り返し放送されているので、ほとんどの日本人は見たことがあると思います。
ジブリの代表作の1つですね。
これ、意外と知らない人が多いけど、原作があります。
小説とかではなく漫画本で全7巻。
もちろん宮崎駿さんの作品です。
今でも定期的に読み返すこの原作本。
一度読み出すと止まらなくなって一気に最後まで読んじゃうから半日潰れます。
ということで、今回は「風の谷のナウシカ」の原作についてネタバレしない程度に紹介してみるよ!
アニメ映画版はプロローグに過ぎないということ
アニメ版は原作でいうところの2巻の途中くらいまで。
そしてアニメ映画の終盤は原作のお話から少し改変されています。
1つの映画として完結させるためでしょう。
原作はそこからが本番になります。
ナウシカが様々な出会いと苦悩を乗り越えながら、あの独特の世界の核心へ近づいていきます。
アニメではチョイ役だった巨神兵は原作では非常に重要なポジションのキャラクターとなっていて、どうしてアニメ版ではあのような扱いとなってしまったのかは「???」なところ。
まぁ、あれをちゃんと描こうとしたら映画の時間じゃ足りないよね。
そういうわけで、アニメ映画版はPVとか体験版みたいなものと言ってもいいくらいに端折られているわけです。
そして原作の内容はすごーく濃いです。
あの世界で起きている戦争の背景、勢力関係がすべて描かれている
アニメ版ではなんとなく戦争中なんだということしかわからなかったけど、原作ではそのへんの話も詳しく描かれてます。
アニメ版では登場していない勢力もあって、世界のパワーバランスがちゃんと納得できる形で描かれており、それぞれが抱える信念と正義のもとに戦いが繰り広げられます。
そして物語が終盤へ進むに連れてこの戦争も一つの決着へ向かいます。
7巻あるうちのいくつかの巻頭にはミニポスターみたいなものが付いていて、表はイラスト、裏は地図などとともに勢力図や戦況のバランスなどが書かれてたりするのでこの世界の状態がよりわかりやくくなってたりします。
腐海や蟲たちの役割も解明される
どうしてあのような世界となったのか、腐海の存在意義、蟲たちの存在意義、あの世界に生きる人間たちの存在意義が物語が進むに連れて解明されていきます。
とんでもない世界のようだけど、それぞれにちゃんと理由と役割があって世界が成り立っていることがわかっていきます。
意味のない存在などないということです。
このへんがちゃんと描かれているので、読み終わったあとにはスッキリ感がある。
ひとつの物語としてきちんと完結します。
これをちゃんと映画にしようとすると3部作でも足りない感じになりますな。
おわりに
ざーっと簡単に原作ナウシカの魅力を書いてみたけど、興味が湧いたならぜひ読んでみてください。
語りたいことはたくさんあるんだけど、それを言い出したらネタバレになっちゃうので。
Amazonなんかでも7巻セットで販売されているので今でも手に入りやすいと思う。
お値段は3000円くらい。
姫様とはいえ、普通に暮らしていた少女が救世主と持ち上げれあれ、本意か不本意か世界戦争の結末を左右する存在となり、あの世界の成り立ちと核心へ迫っていく物語は何度読んでも引き込まれます。
長い連休に読んでみるのもいいかもね。
それでは今回はこのへんで〜!